活字書体をつかう

Blog版『活字書体の花舞台』/『活字書体の夢芝居』/『活字書体の星桟敷』

[文字の青春]3 写真植字との出会い

●手動写真植字機
手動写真植字機も大学に二台設置されていた。株式会社モリサワ製だった。ただ写植の実習はなく、ぼくはさわったことがあるといった程度の記憶しかない。もちろん自由に使うことができたので、個人的にこれを使っている学生も多かったと記憶している。

●福岡写植
卒業研究のテーマは文字以外には考えられなかった。いろいろな方面から資料を集めた。いろいろな方面から資料を集め、自分なりのテーマに集約していった。私の卒業研究の題名は「日本語文字の研究」であった。力を入れていた論文は、石井細明朝体+タイポス35で組みたかった。大学の写真植字機はモリサワ製だったので、タイポス35を所有している写植屋さんをさがした。なんとか福岡写植というところを見つけて印字を依頼したのであった。

●卒業研究作品展
卒業研究作品展は、1977年2月15日から20日まで、雪の中、福岡県文化会館で開催された。ポスターと、カタログのデザインもぼくが担当することができたのはよかったとおもう。教授の推薦により、ぼくの作品は12枚すべてが展示された。そして、それは福岡の新聞にも取り上げられ、デザイン誌『アイデア』、さらには日本タイポグラフィ年鑑にも掲載された。