活字書体をつかう

Blog版『活字書体の花舞台』/『活字書体の夢芝居』/『活字書体の星桟敷』

[夢芝居]日本語書体八策

『一握の砂』を「KOみなもと方広BK」で読む

『一握の砂』 石川啄木著、1910年(明治43年) 『一握の砂』 本文書体:KOみなもと方広BK(開発中) 石川啄木は日本の詩人、歌人、評論家。本名は一(はじめ)。岩手県の僧家に生まれる。与謝野鉄幹の知遇を得、詩人としてデビューした。大逆事件を契機…

『曾根崎心中』を「KOひさなが志安M」で読む

『曾根崎心中』 近松門左衛門著、1703年(元禄16年) 『曾根崎心中』 本文書体:KOひさなが志安M 近松門左衛門(1653―1725)は、江戸時代前期・中期の浄瑠璃・歌舞伎作者である。本名は杉森信盛。浄瑠璃で竹本義太夫と、歌舞伎で坂田藤十郎と協力し、数々…

『寒山拾得』を「KOこみなみ陳起M」で読む

『寒山拾得』 森鷗外著、1916年(大正5年) 『寒山拾得』 本文書体:KOこみなみ陳起M 森鷗外(1862―1922)は、日本の明治・大正期の小説家、評論家、翻訳家、陸軍軍医(軍医総監)、官僚(高等官一等)である。本名林太郎。 『寒山拾得』は森鴎外の短編小…

『学問のすすめ』を「KOしおり蛍雪M」で読む

『学問のすすめ』 福沢諭吉著、1872年(明治5年)―1876年(明治9年) 『学問のすすめ』 本文書体:KOしおり蛍雪M 福沢諭吉(1835―1901)は、蘭学者、著述家、啓蒙思想家、教育者で、慶應義塾の創設者である。 『学問のすすめ』は、初編から17編までシリー…

『日本橋』を「KOさおとめ金陵M」で読む

『日本橋』 泉鏡花著、1914年(大正3年) 『日本橋』 本文書体:KOさおとめ金陵M 泉鏡花(1873­―1939)は、明治後期から昭和初期にかけて活躍した日本の小説家である。本名、鏡太郎。尾崎紅葉に師事した。 『日本橋』は、花柳界を舞台にした長編小説であ…

『惡魔』を「KOうえまつ龍爪M」で読む

『惡魔』 谷崎潤一郎著、1912年(明治45年) 本文書体:「KOうえまつ龍爪M」 谷崎潤一郎(1886―1965)は、近代日本文学を代表する小説家の一人である。「惡魔」は、谷崎潤一郎の初期の短編小説である。2018年に映画化されている。 帝大に入るために上京した…

『萬葉集』を「KOはるか銘石B」で読む

『萬葉集』 大伴家持編、783年(延暦2年) 『萬葉集』 本文書体:「KOはるか銘石B」 7世紀後半から8世紀後半ころにかけて編まれた、日本に現存する最古の和歌集である。天皇、貴族から、下級官人、防人などさまざまな身分の人間が詠んだ歌を4,500首以上集…

『花は勁し』を「KOほくと武英M」で読む

『花は勁し』 岡本かの子著、1937年(昭和12年) 『花は勁し』 本文書体:「KOほくと武英M」(開発中) 岡本かの子(1889―1939)は大正・昭和時代前期の歌人、小説家である。本名はカノ。岡本太郎の母。1910年(明治43年)に画家岡本一平と結婚後、実家の没…

いろいろな文章に適した書体を選択する試み

…… 『日本のタイポグラフィ』(佐藤敬之輔著、紀伊國屋書店、1972年)に、「文体にふさわしい書体」というページがある。三島由紀夫著『文章読本』から、古典文学(漢文系、和文系)、現代文学(小説、評論、詩歌)を代表する16編の文章を選び、「文体にふさ…