活字書体をつかう

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『惡魔』を「KOうえまつ龍爪M」で読む

『惡魔』 谷崎潤一郎著、1912年(明治45年)

 

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 本文書体:「KOうえまつ龍爪M」

 

谷崎潤一郎(1886―1965)は、近代日本文学を代表する小説家の一人である。「惡魔」は、谷崎潤一郎の初期の短編小説である。2018年に映画化されている。

帝大に入るために上京した佐伯は叔母の家の2階に住み込む。叔母の娘すなわち従妹の照子、書生の鈴木が住んでいた。佐伯と照子、鈴木が織りなす官能的な物語である。