活字書体をつかう

Blog版『活字書体の花舞台』/『活字書体の夢芝居』/『活字書体の星桟敷』

空気のはなし2

「空気」の流れる状態を「かぜ(風)」という。「かぜ(風)」の名前は多い。「こち(東風)」は東の方から吹いてくる風で、春の季語である。「はえ(南風)」はとくに西日本での南からの風のことで、夏の季語になっている。「きた(北風)」は冬の季語だ。「にし(西風)」というのもある。「たかにし(高西風)」が秋の季語だ。
「空気」が動かない状態を「なぎ(凪)」という。波が無くなり、海面が静かになる。「和やか」からだとか、風がないので「無き」からだとか、水面がなぎ倒されたように平らになる「薙ぎ」からだとか、諸説あるようだ。「凪」は日本で造られた漢字である。風が止むのをうまく表している。