活字書体をつかう

Blog版『活字書体の花舞台』/『活字書体の夢芝居』/『活字書体の星桟敷』

ウェード式

「タイポグラフィの世界」という連続セミナーで講演されるダイナコムウエア・コーポレーションの C.C.Tien さん。漢字で書くと「田 金銓」、ピンインではTián Jīnquán 。C.C.Tien というのが何の表記かわからなかったので、中国語に詳しい知人に聞いてみた。
 19世紀後半に作られた「ウェード式」というローマ字表記法だとのこと。ピンインが誕生した前の時代ではほとんどこの方式で、台湾などでは今でもパスポートをはじめ法的な書類ではウェード式を使うそうだ。
 ウェード式では有気音と無気音を区別するのにアポストロフィを用いるが、省略されて組まれることが多いという。正しい綴りは T'ién Chīn-Ch'üán らしい。