活字書体をつかう

Blog版『活字書体の花舞台』/『活字書体の夢芝居』/『活字書体の星桟敷』

歌い手のはなし4

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弘田三枝子さんというと、10代のポップス・クイーン時代、20代の歌謡曲時代が注目されます。もちろんいちばん輝いていた時代ではありますが、30代から70代まで、チャレンジを続けていった活動も賞賛されるべきものだと思います。

 

弘田三枝子・40代の代表曲「雪色のサンバ」

 

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40代の弘田三枝子さんは不遇期と言えるでしょう。大手のレコード会社を離れ、個人レーベル、マイナーレーベルになり、新曲も少なく、地道な活動になっていきました。

アルバムとしては『MICO IS BACK』(ART MICO、1990)が限定発売されています。原点回帰とも言えるアルバムです。弘田三枝子作曲による「雪色のサンバ」のほかは、1960年代のヒット曲のセルフカバーです。シングルは「別離/思い出して/雪色のサンバ」(ART MICO、1992年)のみです。

オリジナル曲としては、「雪色のサンバ」の一択でしょう。シンガーソングライターとしての代表作ということで、「雪色のサンバ」に決定です。

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※オリジナル盤のジャケットをカラーコピーで再現しました。そのプライス・ダウン再発盤『MICO IS BACK』(MSI、2009年)には、ボーナストラックとしてシングルで発売された3曲も含まれています。

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追記1

同じコンセプトで『MICO Is Pops Queen』(MSI、1998年)、『MICO TODAY』(MSI、2005年)も発売されているので、それぞれの時代のアレンジと、加齢による声の変化、歌唱法の変化がわかります。