活字書体をつかう

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歌い手のはなし2

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弘田三枝子・20代の代表曲「渚のうわさ」

 

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20代前半の弘田三枝子さんは歌唱力に一層の磨きがかかり、まさに絶頂期です。橋本淳・筒美京平による「渚のうわさ」(1967)、「涙のドライヴ」(1968)、なかにし礼・川口真による「人形の家」(1969)、「ロダンの肖像」(1970)、島村葉二・いずみたくによる「バラの革命」(1971)など、和製ポップス、歌謡曲のヒットを連発しています。

20代後半はヒット曲にこそ恵まれませんでしたが、山上路夫村井邦彦による「裏庭の出来事」(1971)、「美しかった場所」(1972)をはじめ、馬飼野康二作曲の「花の咲く朝」(1973)、「蝶の雨」(1974)、川口真作曲による「胸さわぎ」(1975)、「絵空事」(1976)などが発売されています。

ここから代表作を選ぶとすれば、日本独自のポップスのさきがけと言われる「渚のうわさ」を推します。筒美京平さんにとっての最初のヒット曲であり、弘田三枝子さんにとっても第2のスタートになった曲です。

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追記1

20代の弘田三枝子さんはさらに多彩な活動を繰り広げています。ポピュラー、ジャズ、リズムアンドブルース、ソウルミュージックなど、ジャンルを超えた10枚のアルバムをリリースしています。『私の好きな唄〜帰り来ぬ青春』(日本コロムビア、1975)は日本語の歌詞で歌っています。

追記2

ライブ盤では「ミコR&Bを歌う」(1968)「ミコR&Bを歌う・第2集」(1969、「MIKO LIVE」(1972)「MIKO LIVE at RIVIERA」(1973)などが発売されています。

追記3

小室等作曲による「この大空に捨ててしまおう」が収録されたアルバム『愛の歌』(日本コロムビア、1972)が発売されています。

 

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