活字書体をつかう

Blog版『活字書体の花舞台』/『活字書体の夢芝居』/『活字書体の星桟敷』

歌い手のはなし1

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2020年夏、日本を代表する歌い手が亡くなりました。弘田三枝子さん。多くの方が追悼のコメントを寄せていますが、私のCDコレクションから音楽的な足跡を辿ってみることにします。

 

弘田三枝子・10代の代表曲「悲しきハート」

 

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デビューからヒット曲を連発した弘田三枝子さん。開花期です。10代のシングルを集めたアルバム『ミコちゃんのヒット・キット・パレード』(EMIミュージック)の全ての曲が素晴らしい。あらためて聴いてみると、パンチ力が半端ないです! しかも歌い方に可愛らしいところもあり、なんとも言えない魅力があります。

東芝レコード(現ユニバーサル・ミュージック)時代には、デビュー曲の「子供ぢゃないの」(1961)に始まり、「ヴァケーション」(1962)、「悲しきハート」(1963)、日本コロンビア移籍後も、「砂に消えた涙」(1964)、「ナポリは恋人」(1965)、「そよ風に乗って」(1966)などの欧米ポップスを日本語の歌詞で歌っています。

これらの中から代表作を選ぶのはとても難しい。もう個人的な好みになってしまいますが、パンチ力、艶っぽさで、「悲しきハート」を推します。

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追記1

「ブルージン・ブルース」(1962)、「明日をみつめて」(1963)、「ひとつぶの真珠」(1964)、「恋のクンビア」(1965)、「愛のゴーゴー」(1966)などのオリジナル曲もヒットしています。そのほか、数えきれないぐらいのCMソング、NHKみんなのうたも歌い、テレビドラマや映画で主演するなど、まさにスーパー・アイドルだったのです。

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追記2

東芝時代には、アルバム『弘田三枝子 スタンダードを唄う』、『弘田三枝子 日本民謡を唄う』、コロンビア移籍後も、アルバム『ニューヨークのミコ、ニュー・ジャズを唄う』、『ミコ、ミュージカルを唄う』、『ミコ、フォークを唄う』、『ミコ、ロックの歴史を唄う』が発売されています。

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