活字書体をつかう

Blog版『活字書体の花舞台』/『活字書体の夢芝居』/『活字書体の星桟敷』

『美しい日本に出会う旅』のタイトル

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2017年

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「美しい日本に出会う旅」の番組タイトル

 『美しい日本に出会う旅』というテレビ番組を観たのは偶然だった。何気なくBS–TBSを観ていたら『美しい日本に出会う旅』が始まったのだ。タイトルが映し出された時、すぐに気づいた。それは「さおとめ金陵M」で組まれていた。

BS–TBSの「美しい日本に出会う旅」は、2012年10月から放送されている紀行・ドキュメンタリー・教養番組である。「さおとめ金陵M」のタイトルが使われるようになったのがいつの頃かはわからない。

放送開始当初の旅の案内人(ナレーション)中村勘九郎だった。番組のタイトルも『美しい日本に出会う旅 〜勘九郎 街道をゆく〜』といった。中村勘九郎冠番組だったのだ。2015年4月より、中村七之助がナレーションを勤めている。

旅の案内人(ナレーション)が今の井上芳雄高橋一生瀬戸康史の3人になったのは2017年4月のことである。3人はそれぞれの登場回でナレーターを担当している。2018年10月から放送時間が午後9時からになった。私が最初に見たのはその頃だったと思う。

日本の古い街道や町並みに残る暮らしや食文化などを紹介している番組である。バラエティー色の強い旅番組と違い、落ち着いた雰囲気の番組である。そのイメージに「さおとめ金陵M」がぴったりくると感じた。

とはいえ「さおとめ金陵M」はタイトルにとどまっている。字幕スーパーには現代的な明朝体が使われているが、私は、字幕スーパーにも「さおとめ金陵M」が適していると感じている。