活字書体をつかう

Blog版『活字書体の花舞台』/『活字書体の夢芝居』/『活字書体の星桟敷』

『花は勁し』を「KOほくと武英M」で読む

『花は勁し』 岡本かの子著、1937年(昭和12年

 

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『花は勁し』

本文書体:「KOほくと武英M」(開発中)

 

岡本かの子(1889―1939)は大正・昭和時代前期の歌人、小説家である。本名はカノ。岡本太郎の母。1910年(明治43年)に画家岡本一平と結婚後、実家の没落や夫婦間の対立などでなやみ、仏教の世界にはいる。長い宗教遍歴でたどりついた生命哲学を小説などに結晶させた。

『花は勁(つよ)し』は、岡本かの子の中編小説である。新興活花の師・三保谷桂子と、桂子から物質的補助を受けている不遇な画家・小布施との間の愛情のすれ違いを描いている。