活字書体をつかう

Blog版『活字書体の花舞台』/『活字書体の夢芝居』/『活字書体の星桟敷』

大阪出張を終えて

大阪DTPの勉強部屋主催で1月18日から21日まで開催されていた「今田欣一の書体設計 書物と活字と」の展示会、および講演会も無事(?)終了。主催者、関係者の尽力で、私がこれまでに関わってきた書体が幅広く展示され、おおむね好評だったとのことでうれしい限り。
ただ文字盤は鑑賞するものではなく使うものなのであって、その書体までも過去のものと思われるのは寂しい気持ちになる。20代、30代に情熱を注いで制作してきた書体が、思い出話でしかできないというのは残念だ。その思い出を話すことですら、なにか無言の圧力を感じながらなのである。
私が制作してきた書体のためにできることは、せめて誠意を持って語り継いでいくことだけだ。