2016-10-31 読み手と語り手と4 琴棋洞日暦[独白編] 琴棋洞日暦[随筆編] テレビドラマのナレーターとして、まず思い浮かぶのは芥川隆行である。私が一番印象に残っているのは「キーハンター」だ。毎週楽しみにしていた。それから「Gメン’75」もそうだった。ときどきしか観なかったが「水戸黄門」、「大岡越前」、「江戸を斬る」も、みんなそうだった。 もちろんTBSだけではなかった。すべての民放を制覇する勢いで、挙げたらきりがないぐらい、よく知られたドラマのナレーターをつとめた。ナレーターといえば芥川隆行だったという印象がある。そのナレーションは、派手さはなく、美声というわけでもないが、独特の調子というものがあったように記憶している。