活字書体をつかう

Blog版『活字書体の花舞台』/『活字書体の夢芝居』/『活字書体の星桟敷』

空気のはなし8

和語に空気そのものにあたる語彙はない。そのかわりに、人が感じることばがある。においであったり、肌触りであったり、景色の見え方であったりする。
 空気の純粋な成分以外の邪魔な物質をのぞいたときに、人は心地よく感じるのである。よけいなことをしてはいけないし、よけいなことをしたものを取り除けばいいだけだ。プラスするのではなくマイナスすればいいだけだ。